そこにいたのは私達とこの家族だけ。
言葉も見つからないくらい美しい海と
カモメと戯れる親子のあまりにも絵になる光景に
すっかり興奮し我を忘れてキャーキャーはしゃいでいたら、
ビッグアメリカンマミーが手に持っていたスーパーロングサイズの食パンを
「これをカモメにあげていいわよ」
とにっこり笑って手渡してくれたのだ。
「ありがとう!」と
もちろん遠慮することなく頂いて、
パンをむしって投げてキャー! むしって投げてキャー!
その様子が面白かったのか、ビッグマミーは近くでニコニコしながら眺めていた。
あの、空中にまぶされた光の粉は
もちろんフロリダキーズの海と太陽の光が作り出したものですが
私にはビッグマミーが自分の大きな体からも
無数の光の粒子を振りまいているように見えました。
ああ、本当に、こんな輝きがあるんだろうかと
くらくらするくらい眩しい光景。
思わずシャッターを切った。
使ったカメラはもちろん「写ルンです」。
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