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Somewhere Anywhere

日々の雑感を写真と共に

渡り歩く本  

本を読みながら気になった箇所にラインを引きますか?

黒波

ブックオフで丸谷才一の「日本語のために」を買ったら、所々に黒のマジックで丁寧に波線が引いてありました。
しばらく読んでいると、今度は赤の色鉛筆でさっと引かれた直線が。
着目点が違うので、多分別々の人が引いたのだと思います。

赤線

この本の発行は昭和53年。
平成20年の今まで、何人の人の手を渡ってきたのか分りませんが、最初に線を引いたのは黒の波線の人だったのかしら。
文献にチェックが多く入っているので、もしかしたら国語教育に携わっていたのかもしれません。
その後、赤鉛筆の人がこの本を手に入れ、自分もラインを加えたのでは、などと想像が膨らみます。
私も少しだけラインを入れてみたのですが、本は汚さないように読む習慣があるので、黒マジックの人のように大胆に書き入れることができませんでした。

この古本にこれだけ執着する訳は、一か月前に読んだ沢木耕太郎の「地図を燃やす」の中にあります。
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