この写真は11月二週目のもので、紅葉にはまだまだでした。

ソメイヨシノが終わった後に京都に来た時、他に桜の名所がないか調べたら
上賀茂神社がよさそうだったので見に来た事があります。
ここの枝垂れ桜はまるで枝垂れ花火のように大きく華やかで
とても立派な桜でした。
もしその時期に京都に行かれることがあったら上賀茂神社はお薦めです。
この古木のように年季の入った木がたくさんありました。

上賀茂神社を訪れるのは三回目。
たまたまなのかいつも人はまばらです。
その落ち着きがよいのですが。

神社を出て左手を行くと小さな川沿いに古い落ち着いた土壁が続き、
上賀茂神社の社家だった建物が並んでいます。
ちょうどこのあたりは工事中だったので写真は撮りませんでした。
先に先に歩いていくとお店のような一軒の家が。
入口の雰囲気が良かったので中に入ってみると、
外と玄関に少しだけ小物が売ってありました。
が!
そこで私の目を釘付けにしたのは玄関の奥の部屋にある年代物の衝立やら
掛け軸やら書やらその他諸々、古くて何だかよく分らない、でも凄そうなもの。
それが部屋中に溢れている様子を見て 「中に入ってみたい!!」
結局私のオトボケ勘違いが幸いしたか、家の方に「どうぞ、どうぞ」と上げて頂きました♪
後で考えると凄いことだった・・・(笑
そこは住居とは別で、将来お店にしようと考えていた部屋だったようで
売り物にする予定の反物がたくさんありました。
京都と言えば西陣織が有名ですが、その技術を受け継ぐ人がどんどん減っています。
職人は高齢化し、後継者はおらず、本当にもうかなり深刻な状況のようです。
京都の着物文化はどうしても守らないといけないという熱い思いを語ってくださいました。
着物を普段から着てもらうために、なるべく良心的な値段で提供することで
地元の作家さん達を応援し、若い後継者を育てたいと。
まだしまってあった反物や帯も出して見せて下さいました。
そんな熱い思いを聞いた後に目の前に広げられると、更にしみじみと美しく見えました。

お店が整った時はまた寄ってみようと思います。
ありがとうございました。
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