過去アルティアムで展示したことのある作家がそれぞれブースを割り当てられており
その顔触れはというと、
荒木経惟、会田誠、奈良美智、草間弥生、江上計太、福田里香、ユェン・グァンミン、ジャナイナチェッペ。
これは間違いなく「そうそうたる顔ぶれ」でしょう!
そんな一流アーティスト8名の作品が、な・ん・と・無料で見れちゃうのです。
アルティアムができた20年前は、天神が再開発・百貨店進出で大きく変わり始めた頃。
それまではただ「支店の町」だったけれど、
イムズだのソラリアだの次々と新しいビルができ、
渡辺通りの両脇はビルで空が狭くなり、
週末には長崎、熊本、大分など他県からも買い物客が集まり、
特急の名前から付いたカモメ族(長崎)やツバメ族(熊本)の言葉が生まれ
観光客も増え、若者は更に増え、
周辺の住宅地がマンションや商業ビルに変わり、
そんな時代の移り変わりの中で、その時々の時代の空気を表わした作家を紹介し続けてきたアルティアム。
海外でも活躍する現役一流アーティストを扱うギャラリーが殆ど皆無な福岡では貴重でありがたい存在です。
今回、受付には福田さんが三年前「木甘橘系」という展示で作った果実酒が置かれており試飲することもできます。
三年前のこの展示を見ていたので「味見をしてみたい」と言うと、お洒落な紙コップに注いで下さいました。
果実酒の大きなビンの蓋をちょっとずらしただけで、もわわ~~んと香りが漂って
注いだコップに顔を近づけるとむせ返るくらいの発酵ぶり。
恐る恐る口を付けて、「うっつ!」
年季の入った微妙な香りとアルコールの強さ。
「強いでしょ?」と係りの方がすでに手に持って準備していた炭酸水を笑いながら加えてくれました。
三年前の展示を思い出しながら、胃がかぁーーっとなるのを感じながら飲み干しました。
この「木甘橘系」はモンステラさんが誘って下さって一緒に見に行ったものだったんですよね。
『三菱地所アルティアム開館20周年記念展 アルティアムプロスペクティヴ -20年の時を超えて愛されるもの-』
は天神イムズ8階、三菱地所アルティアムで6月21日まで、無料です。
http://artium.jp/exhi/
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