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Somewhere Anywhere

日々の雑感を写真と共に

版画と和紙と練り込みと  

お薦め作品展をふたつ。

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【熊谷守一版画展】
日時:8月18日~9月6日(日)11:00~19:30
場所:珈琲美美工藝風向

明治、大正、昭和を生きた画家、熊谷守一の版画展。
油絵、墨絵、書などを書いていますが
今回はシルクスクリーン数十点が展示販売されています。
置いてある作品集もぜひ中を開いて見て下さい。

風向は普段は落ち着いた陶器やガラス、布ものを扱っているギャラリーで
すぐお隣の珈琲美美は、馴染みの今泉から今年の5月、
護国神社前に移転しました。
以前の場所はまわりも賑やかで便利でしたが
通りに面した大きな窓いっぱいに緑が見えるこの場所の方が
ゆったりして落ち着きますね。

福岡市美術館も近くなので、何か見た後に窓の外の緑を眺めながら
美味しいコーヒーを頂くというのもいかがでしょう。

熊谷守一についてはこちら→ 熊谷守一美術館
東京に行ったら寄りたい場所がまた増えました。


【和紙と練り込みの器展】
会期:8月20日~26日(水) 12:00~19:00
会場:手の間

まずこのギャラリーがよいです。
それほど広いとは言えない空間がとても広く感じるおおらかな展示と
その場に似合う作品と。
足を踏み入れた時、瞬間的に「あ、いいなあ」と思うギャラリーです。

有田で学んだ器作家、西岡孝子さんの作品は「練り込み」という難しい技法を使ったもの。
表にも裏にも均一に入った模様は絵付けとも違う、シールのようにも見えますが
これは金太郎飴のように模様を入れた粘土を薄くそいで
その模様が壊れないように器を作ったものなのです。
女性らしい明るい柄が多く、和だけでなく洋の空間にも似合います。

野田和信さん寿子さん夫婦は和紙をインテリア用にデザインしています。
模様を付けた和紙を何層(何回)も重ねたり
紙と紙の間に何かを挟み込んだり。
横糸が和紙、経糸を糸で織った反物もありました。

野田さんの工房は鹿児島県姶良郡蒲生町にあります。
蒲生和紙という手漉き和紙作りの伝統がある町です。
移築した体育館を改装して、住宅兼工房兼ギャラリーにしてあり
ギャラリーにはカフェもあるそうですよ。
近かったら行ってみたいのにな~

手の間さんの次の企画は器の展示で
期間中はギャラリーをカフェのようにされるとか。
またお邪魔することになりそうです♪

category: 写真・アート

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