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Somewhere Anywhere

日々の雑感を写真と共に

脇役  

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安西水丸さんは「青山の青空」という本の中で
「百合を自分の花と決めている」と書いています。
要約すると
『昔から百合が好きだったわけではなく、花屋で見てもそれほどいいとは思わなかった。
中学生の時一人で山道を歩いていると、細い山道の緑の中で白く炎のようにゆれているものがあり、近づくとそれが一輪の山百合だった。
ぽつんと一輪、ゆれながら咲いていた。
百合ってこうゆう役だったのかと思った。』

「こうゆう役」というのは脇役のことです。

ぽつんと一輪咲いていたなら主役ではないかと思われる方もいらっしゃるでしょう。
けれど去年、井原山にキツネノカミソリを見に行った時
霧でけぶる緑の奥に見た「ぽつんと一輪の白百合」は楚々としていて
確かに主役というより光る脇役でした。

ここ箱崎宮の花庭園は6月には百合が主役となります。
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