宿泊ホテルの近く観音寺駅前から港までは無料バスで10分。
7:15のバスに乗ると乗客はまばらで、な~んだ、楽勝じゃん、
と思ったのも束の間。
港に近づくと、ものすごく長い行列が見えるではないですか。
「え?まさかまさか、あの行列はまさか伊吹島行きではないよね?」
バスの中はざわざわ騒然。
でも、そのまさかでした。
7:45発の船にどんどん乗り込んでいるにも関わらず、その先は長い行列。
「もしかして、乗れないかも」
バスを降りるとみんなチケット売り場にダッシュ。
お互い確認し合うより早く、友人はチケット買いに、私は行列に並びました。
こんな時、慣れた友人だといちいち言わなくてもスムーズなんですよね。
並んでいる時にゴミ持ち帰り用の袋と島の案内図とうちわをもらいました。
いまどきでない、この素朴感あふれるイラスト。
いいよね。手作り。お・も・て・な・し
一回の航路で何百人も運ぶから、期間中の分、何千本も作ったんだよね。
案内マップも分かりやすく作られてるし。
小さいけれどいい島に違いない、と期待感が膨らみます。

伊吹島の真浦港には漁師旗が何枚も飾ってあり、
アート作品が目立つ他の島とは違った風景です。
私と友人の旅のお約束に
・メインは初めに
・きついものを初めに
というのがあります。
それで、マップに「急坂注意」と書いてある一番遠いスポットに最初に行くことに。
この選択、あとになって正解だったとホッとしました。
写真で見るのより数倍急坂なんですよ。
大袈裟でなく、ほんとうに前に転げ落ちそうなくらい。
遠くに見える小屋が目的地の「みかんぐみ 伊吹島イリコ館」です。


天気はどんより。
でも暗さを感じさせないところが瀬戸内ですね。

数年前の台風で廃業したいりこの加工場で、
いりこ漁の作業や歴史、島のかつての生活品、生活様式、
島の人の作品などが展示されています。
会場全体が文化祭の発表会みたいでした。

いりこ漁で栄えて人口も生活施設も多かったかつての伊吹島の模型。
映画館や遊郭が何軒もあったんですって。
昔の事を色々調べて、そうだったんだ、ああだったんだ、と
島の人たちの会話も弾んだんじゃないかと想像したくなっちゃいます。

他にも島の伝承として幽霊やらタヌキやらのお年寄りの聞き取り調査とか
島の子供達の絵だとか、見た事もない道具類だとか
一日いたら伊吹島通になれそうな、島の今昔がぎっしりつまったイリコ館でした。

「ここからの景色がキレイ!!」と書いてあったので

真っ青な空と海を想像しながら・・・
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