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二本の木  

それぞれの木


池澤夏樹 「スティル・ライフ」 からの抜粋です。

「この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。
世界はきみを入れる容器ではない。
世界ときみは、二本の木が並んで立つように、どちらも寄りかかることなく、
それぞれまっすぐ立っている。
きみは自分のそばに世界という立派な木があることを知っている。それを喜んでいる。
世界の方はあまりきみのことを考えていないかもしれない。」

このあと、外の世界とは別にきみの内部にも世界があり、
二つの世界の呼応と調和がうまくいってると楽になる、
というようなことが書かれています。

これがスピリチュアル本と違うことは最初の数行で分かるはず。
だって、世界は (他にも置き換えられますね) きみに付きっきりではないし
世界はきみを入れる容器ではない、とバッサリですものね (笑

このプロローグの後は普通の小説になってますが、
本編よりこの数行の方を何度となく読み返したものです。
二つの世界の調和を取るには、たとえば星を見たり、本を読んだり、
音楽を聴いたり、山に登ったりするのでしょうが、
写真を撮るというのもいい考えですよね。

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コメント

池澤さんの著書はわりとよく読んでます。彼の作品には
冷静な中にあるやわらかなもの を感じます。
「調和がうまくいっていると楽になる」
あぁ、ほんとそれって楽かもしれない。
自分の内部においても、外部においても。

今秋は池澤さん個人編集「世界文学全集」第1巻『オン・ザ・ロード』を読みます~
池澤さんの世界文学全集宣言の
「人が一人では生きていけないように文学は一冊では成立しない。
・・・・世界はこんなに広いし 人間の思いはこんなにも遠くまで飛翔する。
それを体験して欲しい」
というのは、いかにも彼らしいです。

akiyasu_sukiyasu #TJwWj8Lg | URL
2007/11/13 22:36 | edit

そうですね。
池澤さんの文章にはしなやかな強さ、自分を信じる心を感じます。
養老孟司さんが著書の中で、ものごとを「知る」ためには、知るだけの「体力」がいると書いていますが
その体力をつけることと、ふたつの世界の調和を取ることは似ていると思いました。
子供の頃から少しずつ体力をつけることを省略した結果が最近の歪みの原因ではないかと。

文学全集、もしかして全巻いっちゃうのですか?
「オンザロード」の青山南さんの初期の本「ピーターとペーターの狭間で」は
翻訳の苦労話が載っていて、あ~分かる、分かる、とクスッとなりますよ。

nao #3un.pJ2M | URL
2007/11/14 00:19 | edit

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