Somewhere Anywhere
日々の雑感を写真と共に
春江花月夜 
2011/04/24 Sun. 10:15 [edit]
書展に出している詩です。

春江潮水漣海平
海上明月共潮生
灔灔隨波千萬里
何處春江無月明
江流宛轉遶芳甸
月照花林皆似霰
空裏流霜不覚飛
汀上白沙看不見
春の川に満ちている潮は海まで平に連なり
名月が海上に潮が満ちてくると共に出てきた
波に映った光は遙か彼方まで続き
春の川のどこに光が届かぬ所があろうか
川の流れは花の咲く野原を緩やかに曲がり
月は美しい花の咲く林を照らしてまるで霰のようだ
空中を飛ぶ霜はこの月明かりにまぎれて分からず
汀の白砂は月明かりの白さかどうか看ようとしても見えない
「春江花月夜」
このタイトルを覚えている方はいらっしゃるでしょうか。
以前の書展でも後半の一部を書いて <こちら> で紹介した事があります。
この詩はもっと長くて今回書いた部分は全体の1/4ほどです。
作者の張若虚は初唐の代表詩人で、これほどの美しい詩を作りながらも
残っているのはたったの2篇だとされています。
「春江花月夜」は2000年近い時を生きた、まさに不朽の名作ですね。
詩形は律詩や絶句が現れる前の古詩(七言古詩)で
「春江花月夜」は楽府題のひとつ。
まず曲があってそれに詩を付けて作られた歌、民謡を「楽府」といい
楽府(曲)のタイトルを楽府題といいます。
つまり上の詩は「春江花月夜」というタイトルを拝借して作ったということになります。
でももし「春江花月夜」という曲に惹かれて作ったんだとしたら
と想像したくなります。
こういう詩が付けられるくらいだから抒情的な美しい曲だったでしょうね。

春江潮水漣海平
海上明月共潮生
灔灔隨波千萬里
何處春江無月明
江流宛轉遶芳甸
月照花林皆似霰
空裏流霜不覚飛
汀上白沙看不見
春の川に満ちている潮は海まで平に連なり
名月が海上に潮が満ちてくると共に出てきた
波に映った光は遙か彼方まで続き
春の川のどこに光が届かぬ所があろうか
川の流れは花の咲く野原を緩やかに曲がり
月は美しい花の咲く林を照らしてまるで霰のようだ
空中を飛ぶ霜はこの月明かりにまぎれて分からず
汀の白砂は月明かりの白さかどうか看ようとしても見えない
「春江花月夜」
このタイトルを覚えている方はいらっしゃるでしょうか。
以前の書展でも後半の一部を書いて <こちら> で紹介した事があります。
この詩はもっと長くて今回書いた部分は全体の1/4ほどです。
作者の張若虚は初唐の代表詩人で、これほどの美しい詩を作りながらも
残っているのはたったの2篇だとされています。
「春江花月夜」は2000年近い時を生きた、まさに不朽の名作ですね。
詩形は律詩や絶句が現れる前の古詩(七言古詩)で
「春江花月夜」は楽府題のひとつ。
まず曲があってそれに詩を付けて作られた歌、民謡を「楽府」といい
楽府(曲)のタイトルを楽府題といいます。
つまり上の詩は「春江花月夜」というタイトルを拝借して作ったということになります。
でももし「春江花月夜」という曲に惹かれて作ったんだとしたら
と想像したくなります。
こういう詩が付けられるくらいだから抒情的な美しい曲だったでしょうね。
category: 書展
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